旧大阪市営地下鉄の架線作業車を作った!
みなさんこんにちは、前回の更新から時間が空いてしまいましたが気にせず更新します。
さて、今回は去年Twitterで話題になった旧大阪市営地下鉄東吹田検車場の架線作業車を制作しました。
一応これがどういうものなのかご存じない方のために実車の説明をしておきます。
事の発端は去年4月ごろ阪急京都線の電車から東吹田の車庫の片隅に突然現れたコレの写真がTwitterの投稿されたところから始まります。
突如現れたレトロなボンネットトラックベースの保線車両に界隈は大騒ぎ、これを読んでいる方にもわざわざ見に出かけた方もいるのでは?
噂によればこの車は大阪市交通局が路面電車の架線の保守点検を目的に導入した車で、昭和44年の路面電車廃止により不要になったものをタイヤを車輪に交換し、東吹田検車場内の架線の保守点検用に転用したものだそうです。
ちなみに突然現れたように思われたこの車ですが、実際は何十年も前からこの場所にビビールシートを被せられ保管(放置?)されたいたそうで、平成28年に廃棄処分が決まり「各種混合くず」として一般競争入札されることになり入札者に公開するためシートが撤去されその姿があらわになったようです。※現在は撤去されています。
ではそろそろ模型の話へ。
今回はオール3Dプリンター製で作ります。実車のボンネットは曲線が多様してある複雑なものですが、私は雰囲気が出れば十分なので難しいところはデフォルメしながらフリーのCADソフトDesignSparkでモデリングしていきます。
あっという間に完成です。集中して作業しているとつい作業過程を撮影するのを忘れてしまいます…。
このまま出力すると積層痕で大変なことになるので板キット状に分解していきます。
パーツごとに色分けするとすごくカラフルになりました。
いったん横に並べて…。
調整しながらランナーを付けて完成です。
出力はDMMの3Dプリントサービスを利用しアクリルで出力しました。
届いたものがこちらです。
洗剤(私はマジックリンを使いました)でサポート材を綺麗に落とした後組み立てに進みます。
シャーシの組み立て風景。接着はすべて瞬間接着剤です。
白くてよく見えませんが組みあがりました。
軽くヤスリで削って整えた後洗浄し、適当な色で塗装します。
実車は錆が浮いてボロボロだったのでエナメル系塗料の茶色で適当にウェザリングして最後につや消しクリアを吹いて完成です。
車庫の片隅などにちょこんと置いておくとなかなか可愛らしいです。
そういえば去年、高速有鉛という自動車雑誌でこの車両のことが特集されていたので、もっと気になる方は是非こちらもどうぞ!